スージー・クーパーのご紹介
スージークーパーの生涯をたどります。
スージー・クーパーって誰ですか?
スージー・クーパーは英国の陶器デザイナーです。60年以上にわたって第一線でデザインを続け、英国ではクラリス・クリフと並び、20世紀を代表するデザイナーと言われています。彼女の製品は、日本では1980年代にいわゆる「アンティーク雑貨」としてその存在が知られ始め、1995年、ある一冊の本によって大ブレイクしました。それが「スージー・クーパーのある暮らし」という本です。この本が売れると、瞬く間に日本でスージー・クーパーの製品が大人気となりました。日本のバイヤーの方々はその人気に答えるべく、こぞって英国でスージーを買い占め、市場価格が高騰したのです。実はそれ以前は英国のスージー・クーパーのマーケットはそれほど高価ではなく、母国でさえもスージーの作品達は「アンティーク」としては今一歩及ばないものでした。しかしこの年、スージーが他界したことで、その価値が見直される状況にありました。それに加えての日本での異常ともいえる人気ぶり・・・。英国ではスージーの作品の価値が再評価され、市場価格が急上昇しました。この時スージーの作品は本当の「アンティーク」になったのです。今や、1930-40年代のスージー・クーパーの作品達はアンティーク”予備軍”や”雑貨”ではありません。加えてスージー・クーパーの作品を「アンティーク」にしたのは、英国のコレクターではなく日本のファンであったことは非常に特殊なケースなのです。彼女のデザインは、典型的な西欧陶器のデザインとは全く異なっており、何故か不思議と日本の環境に合う雰囲気を備えていることが、日本でこれほど人気がある理由だと思います。 略歴は以下の通りです。 |
スージー・クーパー略歴
1902年 10月29日に英国のスタッフォードシャーに7人兄弟の末っ子として生まれる。 1918年 地元のバーズレムアートスクールに入学。 1922年 陶器販売会社のA.E. Gray & Co. Ltd.に見習いペイントレス(絵付け師)として入社。 1923年 製品のデザインを始める。 1929年 A.E. Gray & Co. Ltd.を退社。 1930年 自分の会社、Susie Cooper Potteryを設立して独立。 1938年 建築家のセシル・ベイカーと結婚。 1938年 代表作のひとつ、パトリシアローズを発表。 1940年 英国での女性初ロイヤルデザイナーとなる。 1943年 長男ティモシー出産。 1950年 ボーンチャイナの生産に着手。 1966年 ウェッジウッドの傘下に入る。 1987年 ロンドンのビクトリア&アルバート博物館でスージー・クーパー展が大々的に開催される。 1995年 7月28日マン島にて死去。享年92歳。彼女の訃報は英国各紙が一面で報じた。 |
スージークーパー ウェブサイト プロフィール